ことばのおきば

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かむあがり その7

前回、人間社会での相互扶助を目的とする霊団は、個人の霊的属性や思想はバラバラでも構わないが、高度な目的の為に創設された霊団は、同じ属性のメンバーを集めないと上手く行かないという話をしました。

属性は生き方そのものであり、人の個性は属性の影響を強く受けます。その為、協調性を重視する水属性と、サバイバル向きの火属性は相性が悪く、一緒にすれば高確率でトラブルが発生します。

これが相剋なら「水が火に克つ」のですが、今の社会は強引に「おてて繋いで、みんな仲良く」させようとしてくるので、大抵の場合、水属性の人が犠牲になります。私はこれがどうしても許せなくて、最終的に人間社会そのものを見限ってしまいました。

 

基本的に水属性の人は、保守的で、スピ寄りな性格の人が多く、エゴイストに有利な競争社会や、自由で型破りな「風の時代」では生き辛いです。浸透力があり、吸われ易いという性質を活用してもらえれば良いのですが、そうはならないんですよねぇ・・・。

ただ、水属性の人だけを集めると悪い意味で安定(止水)してしまいますし、みんながストレスを溜め込んで決壊する事もあるので、少々扱いが難しい属性であるのは事実です。要するに、これが水属性の課題なんですよ。

霊能者の中には、属性には陰陽(闇と光)があると主張する人も居ますが、これについては良く分かりません。個人的には「そんなのあるかなぁ?」という感じですけど、良く分からないものを否定する気は無いので、今の所は分からないままにしています。

 

属性は、いくら輪廻転生を繰り返しても、絶対に変わらないし、変えられません。いくら自分の属性が気に入らなくて、他の属性(性格)になりたいと望んでも、それは叶わぬ願いです。

最終的には、属性の特徴を知り、欠点を克服し、自己受容をするしかありません。でも、水属性の人は自己肯定と自己否定の間を行ったり来たりして、なかなか前に進めない事が多いんですよ。

私も若い頃はそんな感じでしたが、今にして思えば毒親持ちや、発達障害である事に加えて、水属性だという事も関係していたように思います。でも、この「生き辛さの三暗刻(サンアンコー)」がツモっていなければ、悟りへの跳躍もありませんでした。

 

悟りと苦悩の深さには関係があり、属性によって悟り方も変わります。ですから、水属性の人は、水属性の覚者に就くのが理想的です。でも、水属性の覚者は、他の属性に比べると、極端に少ないのが現実です。

何故なら、水属性の人は根っからの「お人よし」であり、実力以上の重荷を背負い込んで、そのまま破滅するケースが多いからです。その為、世間から離れて一人になる期間(時間ではない!)を持たないと、大成せずに終わります。

私も「みんなの為に働きたい」という気持ちが強く、そこを悪徳上司に付け込まれて、使い潰される寸前まで行きました。最後はちゃぶ台返しをしてやりましたが、水属性の人は個人的な復讐に罪悪感と嫌悪感を覚えるので、これが出来ないんですね。

 

自らの属性とは、運命そのものです。属性の源である派生元の霊団からは脱退出来ないし、他の派生元に重複する形で所属する事も出来ません。しかし、この運命を受け入れて、自分の人生を生き切れば、それ相応の未来が拓かれます。

派生元の霊団の下位に、ヒト族(種族)の霊団があるのですが、初歩の悟りに達するか、魂の命令を完遂しない限り、脱退する事は出来ません。人は人として生きるしか無く、亡くなっても種族の霊団に属したまま、再び輪廻転生の円環に入る定めなのです。

種族の霊団の下位に、民族の霊団があるのですが、ここからは自らの意思で脱退する事が可能になります。つまり、日本人を辞めて他国の一員になったり、ハーフや帰化人が日本人の霊団に入る事も出来るという事です。

 

ただし、民族の霊団を脱退すると、その国を守護する神仏の加護を失います。戦後左翼の子供達は、生まれつき神仏の加護が無い人が多いのですが、民族の自覚が芽生えれば問題なく霊団に入れますし、神仏の加護も得られます。

民族の霊団の下位に、県民性や、地元意識を生み出している、地域の霊団があります。昔は土着の神様や、産土神(うぶすながみ)の加護も関係していましたが、今は形骸化して殆ど意味を成さなくなっています。

地域の霊団の下位に、氏族の霊団があるのですが、これも核家族化によって形骸化してしまい、あまり機能していません。お墓参りをしている人は別ですが、もう御先祖様を大切にする儒教的思想や、祖霊信仰の時代は終わったんですねぇ・・・。

 

氏族の下位に、家族の霊団があり、その下位に友人関係や、学校や会社の人間関係で出来た霊団があります。でも、家族よりも友人を優先する人や、いわゆる「友達親子」の場合は、霊団の序列が入れ替わっています。

派生元と種族の霊団はともかく、民族の霊団には所属した方が良いです。それより下位の霊団は機能不全に陥っていて、相互扶助どころか足を引っ張るケースもあるので、場合によっては抜けても構わないという感じですかね。

特に、水属性の人は霊団の守りが薄いと何かとキツイので、下位の霊団が頼りにならないと思ったら、早めにアクションを起こす事をお勧めします。