清濁思龍の雑話録

遁世と修道

「自国ファースト」はお互いさま

2023年7月4日、埼玉県川口市在日クルド系トルコ人同士が、女性関係で揉め事を起こしました。それが切っ掛けで、重症患者を受け入れる「3次救急」に指定されている病院の前にクルド人100人前後が集まり、刃物まで持ち出す乱闘騒ぎになりました。

1990年代にクルド人テロ組織のPKKと、トルコ政府との衝突が激しくなり、難民申請によって日本に入国するクルド人が増えました。受け入れ当初から川口市民とクルド人の揉め事はありましたが、乱闘騒ぎが起きたのは2023年が初めてです。

この事件によって一部のクルド人の素行の悪さが知れ渡り、川口市の治安低下が問題視され始めました。また、トルコ国籍だとビザ免除で日本に入国する事が出来るのですが、クルド人の中にはその制度を悪用して難民申請を行う不届き者が居ます。

 

テロ組織であるPKKのメンバーや、その支援者はトルコ政府の制裁対象になっていますが、一般のクルド人は迫害されていないので、難民申請をしても受理される事はありません。

難民申請が認められなければ不法滞在となり、入館施設に収容されますが、日本では人道上の配慮により、国外退去の前に「仮放免」の措置が取られます。現時点では仮放免の申請回数に制限は無く、申請中は強制送還される事もありません。

その為、不法滞在外国人が何十年も国内で生活していたり、仮放免中に別の犯罪を犯して逮捕されるケースもあります。しかも法律上、犯罪を犯した不法滞在外国人を、強制送還する事は出来ないのです。

 

(入管難民法の改正により、2024年6月15日より難民申請は3回までとなり、それ以降は強制送還が可能になります。)

 

不良外国人が増加すれば、日本の文化に馴染もうとしている在日外国人の立場も悪くなります。至極真っ当な在日外国人と、アウトローな不良外国人を同列に扱う訳にはいきません。ここは人道主義とやらで目を瞑ってはいけない所です。

欧米諸国でも不法移民が問題になっていて、イギリスはビザの厳格化を行い、アメリカでは不法移民の強制送還を謳うドナルド・トランプ氏(共和党)が大統領に再選される可能性が高くなっています。

因みに、アメリカ民主党のバイデン大統領は多文化共生を推進しており、日本の岸田政権はその意向に逆らえず追従しているものと思われます。恐らく不良外国人の問題は、アメリカ大統領が変わるまで解決しないでしょう。

 

であるならば、今の所は犯罪に巻き込まれないよう、気をつけながら生活するしかありません。とりあえずSignal For Help(シグナル・フォー・ヘルプ)を憶えておけば、イザという時に役立つかも知れません。

 

 

 

国を捨てた不良外国人は、いわゆる「無敵の人」に近い存在です。守るべきものが極端に少ないからこそ、法律を平気で破ったり、ケンカで刃物を出したりするのです。素行の悪い人間を放置すれば、治安が悪くなるに決まっています。

日本の法律やルールを守らない不良外国人は極一部ですが、その素行の悪さを指摘すると、何故かレイシスト(人種差別主義者)呼ばわりされてしまいます。これは日本だけでなく欧米諸国も同じであり、だからこそ移民問題は厄介なのです。

現状では、国民が声を上げようが、不良外国人問題が国会で取りざたされようが、何も変わりません。それだけ「人権」「差別」「ヘイト」「レイシズム」というマジックワードには、特別な力があるのです。

 

不良外国人の姿は、国を失い、歴史を失い、文化を失い、精神性を失った未来の日本人の姿です。実際、日本人は徐々に守るものを持たない民族になりつつありますし、むしろその方が人として正しいと考える人も増えています。

国内には不良外国人を少数弱者と見なし、好んで味方をする日本人が居ますが、地域住民が被る迷惑を無視するならば、その行為は偽善自己陶酔と言われても仕方がありません。

不良外国人の背景と立場を知るべきだと言う意見もありますが、日本の一般市民が全世界の国内事情を正確に把握できる訳がありません。それを言うなら、来日した外国人が日本の国内事情を理解し、尊重する方が先に決まっています。

 

我々日本人には、日本をより良い国にして、次の世代に託す義務があります。外国人の事ばかり考えて、我らの子孫を亡国の民にしてしまってはいけないし、そんな事になったら必ず子孫から恨まれます。

それは外国も同じであって、いくら「日本の都合も考えてくれ!」と訴えた所で、図々しいと思われるのが関の山です。そこで外交という駆け引きが重要になるのですが、日本人は話せば分かると思い込む傾向がある為、駆け引きが苦手です。

当然、不良外国人とその支援団体は全力で駆け引きを仕掛けてきますし、その勝負に負ければ大変な事になります。優先順位線引きを間違えれば駆け引きに負けるのは当然ですし、負け続ければ次世代に託すべきものは残せません。

 

実際、戦後の日本は駆け引きに負け続けていて、知らないうちに様々なものを失っています。世界規模のグローバルな助け合いも結構ですが、まず我々日本人は自国の国益を最優先に考える癖をつけなければなりません。

その上で、自分達の権利を主張し、利益を求める外国人とキチンと話し合えば良いのです。強い方が交渉や駆け引きで勝つのは当たり前ですし、負けたくないなら勝つ為の正しい努力を積み重ねるしかありません。

外国人が外国で不利なのは当たり前ですし、外国で犯罪や不法行為に走ったり、スラップ訴訟を起こすのは論外です。「アイツ等は汚い手を使って強引に居座っている」と言われたくなければ、日本の法律とマナーを守るしかありません。

 

日本は日本人の為に存在する国であり、我々日本人にとっての本拠地(ホーム)です。もし不良外国人に国を奪われたら、敵地(アウェイ)となったこの土地で肩身の狭い思いをしながら生きていく羽目になります。

多文化共生主義は、マルクス主義と同じで、実現不可能な夢物語に過ぎません。身も蓋もない言い方になりますが、地球上から戦争と差別は無くせないし、ケンカやイジメも無くなりません。何故なら、人間の認識能力そのものが差別を生むように出来ているからです。

地球は戦いの星であり、人間は我執と差別の申し子です。ならば、せめて戦いの美学くらいは身に付けるべきではないでしょうか。