私が今も独身なのは、恐らく今生での結婚相手を逃してしまったからです。全国の寺社巡りを終えた後、色々と秘密の知に触れる機会があって、最終的にそう考えるようになりました。
元々私は結婚願望が強く、かわいらしい女の子とイチャコラしたかったからこそ、心理学に興味を持ったのです。そして、その切っ掛けになった女子が、どうやら私のツインレイだったようなのです。
その女子の容姿は私の好みでは無かったので、当時は完全に無視していました。でも、つまらない事でその子を傷つけてしまい、反省の念から心理学に興味を持ったという経緯があります。
その子と出会っていなかったら、恐らく覚者・清濁思龍は存在していません。でも、その子と結婚していたら、何者でもない無様な中年オヤジになっていたか、30にもならないうちに自殺していた事でしょう。
ツインレイとは、良くも悪くも、それだけ深く人生に関わってくる存在なのです。そして、ツインレイを逃したからこそ、グループソウルのメンバーである前カノと出会えたり、茶柱さんを助けられたと言うのもあるのです。
グループソウルかツインレイを見極める方法はかなり難しく、私も出来るようになったのは最近です。過去を振り返って人生を総括しながら、その方法を使ってみたら、意外な人物がツインレイだと分かってビックリしてしまいました。
部活の仲間から、ツインレイの子が30半ばを過ぎても独身で、生活も苦しそうだという話は聞いていました。今もそうかは分かりませんが、多分、あまり幸せではないでしょう。
だって、その子は私が人生を懸けて幸せにしてあげなければいけなかった子なのですから。私はツインレイを見つけて結婚する事が出来なかったから、二人とも不幸になってしまったのです。
ただ、戸籍上の名前の人とは違って、清濁思龍はイレギュラーな存在(化生)であり、生まれつきの運命を持っていません。だから好きに生きられるのですが、これを仏教では自在力とか観音力と言っている訳です。
その「何ちゃら力」を使っても因果までは変えられないし、戸籍上の名前の人の業(カルマ)をそのまま引き継いでいるので、一般人とそんなに変わらないくらい不自由ですよ。ぶっちゃけ、私なんか大したことないです。
ただ、世の理(ことわり)を見抜いたり、ある程度無視する事なら出来るので、それによって得られた出所不明の謎知識や、失われた秘技・神事を駆使して、ツインレイへの罪滅ぼしをしていきたいと思っています。
まあ、それも私自身の罪というより、今は亡き毒父や、一族の後始末みたいな感じですけどね。