※この記事では、性的マイノリティ(LGBTQ)向けの話はしておりません。悪しからずご了承ください。
結論から言うと、女性の幸せとは女性にしか味わえない経験をし尽くす事であり、その経験の中には妊娠と出産も含まれます。必ずしも自分で子供を産む必要はありませんが、誰か(ペット含む)を育てる経験は必須です。
命を育む経験をしなかった女性は、母性を高める事が出来ません。母性は自分の家族を渇望し、その願いが叶わないと大きな喪失感を覚えます。その為、自分の家族を作った女性は勝ち誇り、作れなかった女性は敗北感を味わう事になります。
戦前・戦中は結婚しない女性に居場所はありませんでしたが、戦後はフェミニズムの台頭により「女性の幸福の多様性」が叫ばれ始め、性的に奔放な肉食系女子、エゴ系シングル・マザー、選択的独身女性などのスタイルが流行しました。
本来、フェミニズムは性による差別を無くし、男女平等・男女同権を求める運動です。しかし、その実態は酷いもので、男尊女卑へのルサンチマン(復讐感情)から、単なる女尊男卑の運動に成り果てています。
男性は社会全体を考える傾向がありますが、女性は狭い範囲にしか興味を示さない人が多く、毎月の生理、妊娠、出産、育児などもあって、男性と同じレベルで働き続けられる人はあまり居ません。
フェミニストが何と言おうが、女性は社会進出よりも所帯を持つ方が向いています。生まれてくる子供にしても、優しい母親がいつも家に居て、自分の世話をしてくれる方が安心ですし、嬉しいに決まっています。
フェミニストの理想は与謝野晶子のような女傑ですが、誰もがそうなれる訳ではなく、女傑と結婚したがる男性も多くはありません。一般的な男性は、穏やかで、貞淑で、母性に満ちた女性と結婚したいと考えるものです。
また、フェミニストの中には結婚制度そのものを否定したり、共働きで子供を作らないDINKsというスタイルを勧める人も居ました。その結果として、国の少子化に拍車を掛けてしまいました。
フェミニストの言葉を真に受けた人達は、女性の自由と権利を主張して婚期を逃したり、親に孫の顔を見せられないまま介護を始めています。その上、今は景気も悪いので、共働きでも豊かな暮らしは出来ません。
男性には男性の特徴があり、女性には女性の特徴があるのですから、その特徴を認め合い、支え合うのが男女平等の基本です。しかし、今の日本では男女が分かり合おうとせず、ケンカ別れに終わるケースが多過ぎます。
その原因は、フェミニズムによる女性の男性化です。男性は女性らしさを失った女性に魅力(母性)を感じないし、分かり合いたいとも思いません。男性からすれば、角を突き合わせて戦う相手は、他の男性だけにしておきたいのです。
女傑が居なくても社会は回りますが、各家庭には優しい母親が必要です。何故なら、男性には無条件に子供のワガママを受け入れて、子供が満足するまで世話をするのは難しいからです。こと育児においては、男性は女性の足下にも及びません。
心優しい女性が子供を産み育てれば、国家の民度が上がります。それは女性にしか出来ない社会貢献であり、限りなく絶対善に近い行為です。フェミニストはそれを犠牲と考えますが、大切なのは女性が子育てを楽しめる環境作りだと思います。
女性が子育てを楽しめるなら、自分の人生を犠牲にしたと考える事も無いでしょう。男性は女性に「自分の子供を育ててもらっている」と考えて、可能な限りサポートすれば良いのです。何せ、男性は家庭(巣)を守る為に、体を張る事しか出来ないのですから。
フェミニズムは進歩的な思想でしたが、失敗に終った以上、男女や夫婦の形を少しだけ巻き戻す必要があります。これからしばらくの間は、古風な女性と、保守的な男性の時代にする必要があります。
とは言え、過去の形をなぞるだけでは、ただのループに過ぎません。我々は過去の失敗と、今の社会の形を踏まえて、イノベーション(改革)を起こさなければなりません。
ゼロから社会を創り出そうとしたら何百年もかかりますが、歴史や文化を受け継いでいれば温故知新によって近道が拓けます。フェミニズムは個人主義に寄り過ぎて、国家観が欠落していた為に失敗しました。その二の轍を踏む訳にはいきません。
また、日本のメディアには偏った思想を面白がる危うさと、飽きたらゴミのように捨てる冷酷さがあり、悪目立ちしていたフェミニストを担ぎ上げ、お互いに利用し合っていた部分もあります。
男性の精神性は理性が基本になっているので、社会的な問題に疑問を持ち、自ら進んで取り組む事で成長します。女性の精神性は感性が基本なので、社会に溶け込み、様々な問題を受け入れて、自分なりに消化する事で成長します。
成熟した男性は父性を身につけ、成熟した女性は母性を身につけます。そしてそれは、我が子を真っ当な人間に育てる為に必要な資質です。しかし、自分自身が精神的に未熟なままだと、引き寄せの法則により、同レベルの未熟な異性と付き合う事になります。
異性を選ぶ際は、容姿や、収入や、家柄ではなく、相性で選ばなければいけません。つまり、相性の良い異性を見抜き、探しだす術(すべ)を身に付ければ、女性としての幸せを存分に味わえるという事です。